司法書士試験の合格率は法務省の発表では、約3%から5%となっています。
すごい難関試験に感じるけど、実際はそこまでじゃないよ
司法書士試験の実質的な合格率や合格までの道のりを解説します。
司法書士試験の本当の合格率
司法書士試験の仕組み
合格までの最短ルート
おすすめの予備校
司法書士試験の難易度
司法書士試験の難易度について解説します。
司法書士試験の合格率
司法書士試験の合格率は3%〜5% 難関国家試験と言えます
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和3年 | 11,925 | 613 | 5.1 |
令和2年 | 11,494 | 595 | 5.2 |
令和1年 | 13,683 | 601 | 4.4 |
平成30年 | 14,387 | 621 | 4.3 |
司法書士試験合格まで必要な勉強時間
試験合格までに一般的には3000時間必要だと言われています。
1年半程度で合格を目指すのであれば、一日4時間を週6で確保する必要があります。
私自身、大学3年生から勉強を開始し、大学を卒業した年の7月に試験を受けて合格したので、2年ほど合格までにかかっています。大学・体育会部活・予備校の三足のわらじを履いていたので、一日4時間勉強できればいい方でした。
私の場合、合格までの勉強時間は3000時間を少し超えていました。
なぜ難関試験と言われるのか
司法書士試験はなぜ難関試験と言われているのでしょうか。
相対評価の試験
その原因は、試験の合格が相対評価であることが原因です。
つまり、周りのレベルが上がれば、必然的に合格する人のレベルが高くなると言えます。近年では、予備校などの活躍により受験生全体のレベルが高くなっており、それに比例して試験問題も難化しています。その結果、司法書士試験が高難易度になっていると考えられます。
基準点の設定
司法書士試験は基準点と言うものが設けられています。
午前と午後の短答式試験にはそれぞれ基準点が設けられています。筆記試験を採点して貰うにはまず、この午前・午後の短答式試験の基準点をクリアする必要があります。
短答式の基準点をクリアしたとしても、次に筆記試験の基準点をクリアする必要があります。
短答式・筆記試験の基準点をクリアした上で、さらに合格点を超えて、合格となります
3つのステップをすべてクリアしてようやく、司法書士試験合格となります。このステップがあることが、司法書士試験を難関試験としている要因とも言えます。
司法書士試験の実質合格率
それでは、司法書士試験の合格率は本当に3%〜5%とという低い数字なんでしょうか。
実質は違います。
実質の合格率は30%ほどです。その仕組みを解説します。
受験資格がない
司法書士試験は他の国家資格にあるような受験資格は定められていません。そのため、誰でも受験費用さえ払えば、司法書士試験を受験することができます。
そのため、記念受験やお試し受験と言われる現時点で合格する気はない人たちも受験者として算定されており、合格率に影響を与えていると言えます。
実質の合格率は30%
司法書士試験において、短答式の基準点をクリアするだけなら、コツコツと過去問を解いていれば、クリアすることは出来ます。
短答式の基準点クリアの人数は毎年2000人程度そこから合格者が毎年600人程度でます。つまり、本気で勉強した人の中から合格率を算定すると実質は30%ほどの合格率と言えるでしょうか。
600人(合格者)÷2000人(本気の人)×100=30%
合格までのスケジュール
司法書士試験の出願から合格発表までのスケジュール
願書提出順で、受験場所が変わることもあります。
一般的に願書を早めに出すとやる気のある受験者が多い受験場所で受験できると言われています。
筆記試験は、例年7月の第1日曜日または第2日曜日に実施されます。試験は午前と午後に分けて1日行われます。午前は実体法・午後は手続法の試験科目となります。
筆記試験の合格者のみ、口述試験の受験が可能です。口述試験はほぼ落ちる人はいません。あくまで「ほぼ」ですが・・
合格者の受験番号および氏名が法務局で掲示されるほか、法務省のホームページにも合格者の受験番号が掲載されます。
司法書士試験は独学では無理?
司法書士試験を独学で目指す人も一定数いらっしゃると思います。決して無理ではないと思いますが、より短期間で効率的に合格を目指すのであれば、予備校などを利用することがおすすめ。
- 効率のいい学習で最短の合格を目指せる
- 勉強スケジュールの管理が容易
- 勉強意欲がわく
しかし、予備校の費用は高い・・・
最近は比較的安価な司法書士講座もあるので、ご安心
コスパと講座内容のバランス重視
コスパと講座内容の充実のバランスがとれているのはアガルート
アガルートのテキストはフルカラーとなっており、予備校の中では珍しいです。
フルカラーテキストの司法書士講座
信頼と実績重視
長年の信頼と実績を重視するならLEC(東京リーガルマインド)
LECは、資格試験の受験予備校として長年の実績があり、多くの合格者を輩出しています。
私が合格した年も半数ほどは司法書士
充実した講座を望まれるならLEC
超効率的な勉強法
予備校を決めたら、後はひたすら勉強するだけですが、よく勘違いされているには、予備校に申し込んだからと言って、勉強は結局自分がすると言うことです。
そこで、おすすめの勉強法をお伝えします。
オススメの勉強法を試してみて下さい
過去問は忘却線を意識せよ
忘却線というものをご存じだろうか。
人間は忘れる生き物であって、それは仕方がないことです。そこで、忘れることを前提に忘れ始めた頃にもう一度同じ過去問を解くことで、逆に記憶に定着させることができます。
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 9時間後には64%忘れる
- 1日後には67%忘れる
- 2日後には72%忘れる
- 6日後には75%忘れる
- 31日後には79%忘れる
私は過去問のうち、間違えた問題のみ3日後、1週間後、1ヶ月後のタイミングで解き直していました。そうすることで、短期記憶から長期記憶に移行し、より鮮明に記憶に残すことができます。
短答過去問は、忘却線を意識して、3日後、1週間後、1ヶ月後に解き直す
スマホ学習で隙間時間を有効に
現代は、スマホやタブレットで、司法書士試験講座を受講することができます。
お風呂に入ってる時間、移動時間、トイレの時間など細切れの時間を使うことで、より短期間に復習が可能になり、効率的な学習ができます。
スマホ学習を重視するならアガルートがオススメです。アガルートは講義と同時にテキストが画面上に表示されるため、テキストを持ち運ぶ必要がありません。
隙間時間に復習するには、最適な予備校と言えます。
隙間時間を有効に使って、短期合格を目指す。隙間時間に復習できるような予備校を選ぶ。
難関資格試験の通信講座ならアガルートアカデミー
まとめ
司法書士試験の実質的な合格率は30%ほどです。
そう考えれば、合格が無理な試験ではありません。一人でも多くの人に司法書士を目指してほしいと思っています。
まずは、合格が優先です。司法書士試験に合格さえすれば、人生が劇的に変わります。そのための最短ルートでの合格法をお伝えできればと思っております。